綿をお湯でフェルト化できるか?羊毛と比べてみました

カテゴリー をかしの手仕事

羊毛フェルト手芸をご存知でしょうか?
羊の毛はニードルでちくちくしたり、洗剤やお湯を使うと繊維がしっかりと絡まりあって形を作ることができます。
これを綿でできないかな?と思ったので、実験してみました。

羊毛をお湯でフェルト化する方法

羊毛を使ってフェルトを作る方法はいくつかあります。
今回はお湯を使ってフェルト化するので、まずはその手順をご紹介します。

  1. 繊維を細かくちぎる。
  2. ガチャガチャなどのカプセルに毛が挟まらないように入れる。
  3. 40℃くらいのお湯をカプセル半分くらい入れる。
  4. シャカシャカと振り回す。
  5. 繊維が固まってきたら絞り出されたお湯を出す。
  6. シャカシャカ→お湯を出す、を繰り返す。
  7. 固まってきた繊維を取り出す。
  8. 手で絞って形を整えて乾かす。

とっても簡単。
小さな子供でも羊毛の玉を簡単に作れちゃいます。

羊毛と綿を使って実験

使った羊毛と綿はそれぞれ1gです。
ただし、自宅にあるハカリが食品用のものだったので、1g~2gの間の分量という、かなり大雑把な分量なのはご愛嬌。

ピンクが羊毛、黄色が綿です。

お風呂に入るついでに浴室に持ち込み、それぞれお湯を入れて実験開始。

シャカシャカと振っていると、羊毛がだんだんカタマリになるのに対し、綿はほわほわのまま。

交互に10分ほど振った後の様子。

こんな感じで、随分経過が違います。
ムキになって綿のほうだけ余分に何度も振ってみましたが、あまりカタマリにならないまま。

羊毛はしっかり絡まりあっています。
綿はふわふわのまま。

結局、どんなに振っても綿はふわふわのままでした。

羊毛のほうは、かなり縮まってきたので取り出して手で水を絞り、手のひらでころころと丸めることができました。

結果と理由

同じ手順でフェルト化を試しましたが、羊毛がしっかりとフェルト化したのに対し、綿は固まらずふわふわのままでした。

フェルト化は、繊維にあるキューティクルが開いて絡まり合うことで起こります。

キューティクルといえば、シャンプーのCMで顕微鏡写真を見た事がある人もいるのではないでしょうか。
人の髪の毛と同じく、羊毛の繊維1本1本にはウロコのようなキューティクルがあるのです。

お湯や石鹸水などに浸されると、このキューティクルが開いてしまいます。
人の髪などは濡れているときに一番傷みやすいといいますが、こういう現象が起きているからなんですね。

この開いたウロコ同士を噛み合わせて、繊維を絡まり合わせて起きるのがフェルト化です。

なぜ綿はフェルト化しないのか

理由は簡単。
綿の繊維にはキューティクルがないからです。

また実験してみたことで、精錬していない綿はとてもよく水をはじくことも分かりました。

綿は水に浸しても、素早く水をはじき出し、乾いてふわふわに戻ろうとします。

水に強いと言われる所以だなと感じました。

綿の使い道を考えよう

実験してみてわかったのは、

綿は縮みにくい

ということです。

毛に比べて繊維同士が絡まりあって縮むことも少なく、水に浸けても元に戻ってくれます。

天然繊維なので多少の縮みはあると思いますが、織り工程の後にしっかりと水に浸して干しておけば、それ以上の縮みを防ぐことができます。

羊毛のようにフェルトになるのも楽しいですが、綿の力と魅力を再発見したようにも思います!

こんな素晴らしい性質を活かす使い道を考えていきたいと思います。

それでは今日はこのへんで。(ゆえ)

 

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